みいな通信again  定年退職〜本と音楽と時々オトン

定年退職後再就職せず、父の面倒見ながら好きなことする日々の記録。

「水車小屋のネネ」 津村記久子 毎日新聞出版

家を出た18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で、しゃべる鳥ヨウム【ネネ】や町の人々と出会った10年後、20年後、30年後、40年後の物語。

 

【律……自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている】

【理佐「そうか。読書すごいね。私も律が本好きな子じゃなかったらけっこう大変だっただろうなって思う」……本に面倒見てもらったようなもんだ】

【藤沢先生「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」】

【聡「自分は若い時にひどい挫折をして、それでもう、自分は終わった人間なんだと思ってて、(中略)まだ終わりじゃないからだと気が付いた。きみが近くにいると、自分はたぶん勇気を持つことができる。」】

【研司「自分の方が寂しいですよ。だって一人で行くんですよ」「でも行こうと思って。機会が来たんだから。そういうものだと思いました」】

 

出会って、助け合って、支え合って、旅立って。

心に染みる言葉があちこちに。

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脳内BGM♪えにし/スピッツ