みいな通信again  定年退職〜本と音楽と時々オトン

定年退職後再就職せず、父の面倒見ながら好きなことする日々の記録。

「なんでも見つかる夜に、心だけが見つからない」 東畑開人  新潮社

著者は臨床心理士。 【家族、キャリア、自尊心、パートナー、幸福……。 あらゆる悩みに耳をすませば聞こえてくるのは「ひとりぼっち」という苦しみだった。 夜の海をたよりない小舟で航海する。そんな人生の旅路をいくために、複雑な人生を整理するために「こ…

違う読書会に参加してみた

先月参加したブックカフェ(読書会)は年に一度開催のもの。 そこで、それとは違うずっと気になってた別な読書会に参加してみました。 10年くらい毎月開催しているとのこと。 私は、松浦弥太郎「エッセイストのように生きる」を紹介しました。 東野圭吾の…

ほぼ日刊イトイ新聞 佐藤正午+糸井重里 対談

糸井重里が、佐藤正午の『鳩の撃退法』の文庫解説を書いたことがきっかけで、対談が実現したようです。 【佐藤『最近思ったんですけど、ぼくは書くことより書き直すほうがだんぜん得意なんです。』 『書き直しを楽しんでいるという部分は、たしかにあります…

「さみしい夜にはペンを持て」 著/古賀 史健 絵/ならの ポプラ社

【ぼくの名前はタコジロー。勉強はできないし、運動もダメ。おしゃべりだってうまくない。おかげで中学に上がってからはずっと、いじめられていた。公園の片隅で、偶然出会ったヤドカリのおじさん。おじさんはぼくに、教えてくれた。永遠みたいなひとりの夜…

「フェミニスト 紫式部の生活と意見 ~現代用語で読み解く『源氏物語』~」奥山景布子 集英社

平安文学研究者出身の作家・奥山景布子初の古典エッセイ。 「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキーワードを切り口に「源氏物語」を読み解くとのこと。 夕顔の企みとか、葵の上と六条御息…

「杉森くんを殺すには」長谷川まりる  くもん出版

【「杉森くんを殺すことにしたの」。 高校1年生のヒロは、兄のミトさんに電話でそう告げた。 ミトさんからのアドバイスは、 一、やりのこしたことをやる。 二、杉森くんを殺さなきゃいけない理由をまとめておく。だった。 貯金箱を壊して漫画をごっそり買い…

「エッセイストのように生きる」松浦弥太郎 光文社

エッセイストになりたいわけでは無いのですが読んでみました。 『「エッセイストという生き方」とは、なにかになるための生き方ではなく、自分はどんな人間になりたいのかを考える生き方です。』 『書いてみるもののなかなか最後まで完成させられない人。こ…

「週末は、おくのほそ道。」大橋祟行 双葉文庫

今度は書店で『本の福袋』を買いました。 中身が見えない袋に入っていて、もちろんタイトルや著者名は無く、文庫の帯に書かれた文言が袋の外に貼られていました。 その中に「奥の細道」とだけ貼られたものがありました。松尾芭蕉の奥の細道がそのまま入って…

「流浪の月」凪良ゆう 東京創元社

先日の読書会で知り合った方が生駒市のビブリオバトルの観覧に行くと話されていました。ゲストが作家の凪良ゆうとのこと。 凪良ゆう読んだことないなぁ。でも、興味はある。 私にとって小説を読むのは気力や体力が必要。それは没頭しすぎて途中でやめること…

「月の満ち欠け」佐藤正午 岩波書店

最近図書館で中身を見せない『本の福袋』を貸し出ししていることがありますね。 今回参加した読書会は、そのキャンペーンの本を中心に1冊選ぶとのことで、3冊ほどの本がテーマだけ書かれて包まれています。 私が選んだのは『月』と書かれた包み。借りて帰っ…

ブックカフェ(読書会)

先日、久しぶりに読書会に参加しました。 書店員時代は、書店員や図書館員、自宅で文庫を開いている方たちと数年間毎月、課題やテーマを決めて読んだ感想や解釈を話したり、自分の好きな本を紹介したりという会をしていました。 今回、ラジオ体操のあと寄っ…

「笑い神 M-1、その純情と狂気 」 中村計 文藝春秋

いまや年末のイベントとなったM‐1。 吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員と、島田紳助の「賞金を1千万にする」という途方もないアイディアによって誕生したと言う。 大阪の地下芸人だった笑い飯は、そのM‐1に、2002年から9年連…

「ニッポンを解剖する!京都図鑑」JTBパブリッシング

平等院鳳凰堂の美しさのヒミツや、納涼床、京都のお祭りやおばんざいや町家など、名所や文化、食べ物などイラストと写真を使って完全解剖した、読んで楽しい京都でした。 脳内BGM♪.加茂の流れに/かぐや姫

「枕草子REMIX」 酒井順子 新潮社

著者は清少納言との対談を創作し、敬語からだんだんタメグチになっていく。清少納言とは絶対に気が合う!と確信したそう。「最初に枕草子を通読した時に感じたのは、『これは、女性誌みたいだ!』ということ。」旅あり、ファッションあり、コラムあり、ゴシ…

NHK100分で名著シリーズ『徒然草』

この本は、100分で読み解いていくというものなので、面白いところを抜き出して、わかりやすく解説してくれています。 私が「そうだよなぁ」と思った箇所は、 『道を極めるには、 ・優先順位をつけよ ・恥を捨て人前に出よ ・真似でも行動せよ ・環境を整えよ…

『もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集』MOE BOOKS

ヨシタケシンスケが会いたかった、人気作家11名との対談集。リスペクトする絵本作家のアトリエを訪ねたり、芸術書のコレクションを披露しあったり。かこさとしさんが亡くなる一年前の対談や、鈴木のりたけさんとの断面図の話など、どの作家さんとの話も面白…

『だいたい夫が先に死ぬ これも、アレだな』高橋源一郎 毎日新聞出版

「サンデー毎日」に『これは、アレだな』というタイトルで連載しているコラムをまとめた本の第二弾。 まえがきに「世界中にバラバラに存在していて、なんの関係もない、と思われるものたちの身辺を調査し、そこに隠されている深い関係を発見する旅をつづけて…

『このあと どうしちゃおう』 ヨシタケシンスケ ブロンズ新社

「こないだ おじいちゃんが しんじゃった。」の一文で始まる絵本 「おじいちゃんのへやを みんなで そうじしていたら ベッドのしたから ノートが でてきた。」 そのあと「てんごくってきっと こんなところ」というページの、「おばあちゃんがいる」のところ…

徒然草と枕草子

今回学んでいる放送大学「日本文学における古典と近代」。 『徒然草』も『枕草子』も初めから有名だったわけではないらしい。その存在が長い間人々の目を惹かなかったとのこと。 連歌師たちが古典和歌や古典物語を活用しようとしたことが、新しい古典の発見…

去年(2023年)の私的、主な出来事

ブログ開設 定年退職 スマホデビュー 四国八十八ヶ所お遍路結願&高野山満願 四国別格二十霊場お遍路開始 初 なんばグランド花月&祇園花月 三度の京都(京都国立博物館&龍谷ミュージアム・京都女子大学公開講座&西本願寺・京都国際マンガミュージアム&祇園花…

久しぶりの移動図書館

お寺で写経をしてる時、後ろの席の方が「このあと近くの公園の移動図書館に行く」と話されていたので、私も行ってみました。 以前、家の近所の公園にも移動図書館が来ていて母とよく一緒に行ってました。 仕事を辞めてからは本館へ行けるようになったので、…

「女人京都」 酒井順子 小学館

今年3度目の京都。今回の京都遠征のお供の本。 祇園界隈に行くのは中学校の修学旅行以来ではなかろうか?年齢を重ねてからじわじわと京都に魅せられている私。 京都は大学が多く若者の街のイメージですが、その良さがわかるのは大人になってからなのかも知れ…

「メメン と モリ」 ヨシタケシンスケ  株式会社KADOKAWA

ヨシタケシンスケの絵本。いやぁ、ヨシタケシンスケすごいわ。面白くてふかい。 姉のメメン、弟のモリの3つのものがたり。 ラテン語の『メメント・モリ(死を忘れるな)』がベースにあると思われる。 最後のページに4人が写った家族写真らしき絵がある。 途中…

「隠居大学 よく遊びよく遊べ」天野祐吉編 朝日新聞出版

編集者でコラムニストの天野祐吉が「隠居大学」というのを勝手につくって、毎月一人会いたい人を招き公開対談するために始めたイベント。 今回の対談は、横尾忠則「猫の自由に学ぼう」、外山滋比古「ゆっくり急げ」、赤瀬川原平「いい加減にしなさい」、谷川…

「随筆集 あなたの暮らしを教えてください 2 忘れないでおくこと」

雑誌『暮しの手帖』の、「暮らし」がテーマの随筆作品をまとめたシリーズ。 第2集「忘れないでおくこと」は、日々の気付きにまつわる67のお話。 「暮しの手帖」は昔から好きな雑誌で、連載がまとめられた本「すてきなあなたに」や「エプロンメモ」愛読してま…

新たな居場所を発見

ラジオ体操の後、ロビーで新聞読んだり売店でコーヒー買ったりしてる公共施設には、いろんな団体の事務所などが入っています。 その中にNPOとか女性参画とかの自由に利用できる図書室があるとのことで行ってみました。 おー、けっこう充実してますやん。1冊…

きょうは、これを読みました

☆「きょうは、これをしました」群ようこ 集英社☆ 脳内BGM♪エイリアンズ/キリンジ

最近読んだ本

☆「黒いマナー」酒井順子 文藝春秋☆☆「生き物が老いるということ」稲垣栄洋 中公新書ラクレ☆☆「本棚には裏がある」酒井順子 毎日新聞出版☆☆「60歳からはやりたい放題」和田秀樹 扶桑社新書☆☆「女の一生」伊藤比呂美 岩波新書☆☆「謹訳源氏物語私抄」林望 祥伝…

「更級日記」と「源氏物語」

放送大学の講座、前回の『紀行文学』、前々回の『日記』で取り上げられていた「更級日記」。 作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が、10代の頃から50代までを書き綴った回想録。少女時代には『源氏物語』を読み耽っていたとのこと。 私は以前から…

「イラストでひもとく仏像のフシギ」田中ひろみ 小学館

以前買った「四国遍路別格二十霊場」の著者の新刊です。 仏像の知れば知るほどフシギないろいろ。 四国のお寺のガチャガチャで手に入れた「龍燈鬼」は「邪鬼」。 踏まれてばかりの邪鬼でも興福寺の天燈鬼・龍燈鬼は立ち上がっている。 龍燈鬼は燈籠を頭にの…