本
以前読んだ「お味噌知る。」では、私の味噌汁作りの心理的ハードルを下げてくれました。 今回は料理の本というより、よりよく生きるための哲学書のように感じました。 『退職後、なにもすることがなくて寂しく思う。死ぬまで仕事をしたいのです。どうしてで…
家を出た18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で、しゃべる鳥ヨウム【ネネ】や町の人々と出会った10年後、20年後、30年後、40年後の物語。 【律……自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている】 【理佐…
佐藤正午の新刊!直木賞を受賞した前作「月の満ち欠け」から、7年ぶりの新刊だよ! その年の七月、『今年の冬、彼女はおまえの子供を産む』スマホのショートメッセージ。予言? 不思議な出来事と、記憶ちがい。そして、語り手の『私』とは誰? 読み進むほど…
はじめ、表紙のイラストがライオンズのユニフォーム着た女の子だし、冒頭の「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」で、てっきり野球の話だと思って読んでいなかった私。西武と言っても、西武百貨店のことだったのね。 主人公の「成瀬あかり」は一風…
著者は臨床心理士。 【家族、キャリア、自尊心、パートナー、幸福……。 あらゆる悩みに耳をすませば聞こえてくるのは「ひとりぼっち」という苦しみだった。 夜の海をたよりない小舟で航海する。そんな人生の旅路をいくために、複雑な人生を整理するために「こ…
先月参加したブックカフェ(読書会)は年に一度開催のもの。 そこで、それとは違うずっと気になってた別な読書会に参加してみました。 10年くらい毎月開催しているとのこと。 私は、松浦弥太郎「エッセイストのように生きる」を紹介しました。 東野圭吾の…
糸井重里が、佐藤正午の『鳩の撃退法』の文庫解説を書いたことがきっかけで、対談が実現したようです。 【佐藤『最近思ったんですけど、ぼくは書くことより書き直すほうがだんぜん得意なんです。』 『書き直しを楽しんでいるという部分は、たしかにあります…
【ぼくの名前はタコジロー。勉強はできないし、運動もダメ。おしゃべりだってうまくない。おかげで中学に上がってからはずっと、いじめられていた。公園の片隅で、偶然出会ったヤドカリのおじさん。おじさんはぼくに、教えてくれた。永遠みたいなひとりの夜…
平安文学研究者出身の作家・奥山景布子初の古典エッセイ。 「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキーワードを切り口に「源氏物語」を読み解くとのこと。 夕顔の企みとか、葵の上と六条御息…
【「杉森くんを殺すことにしたの」。 高校1年生のヒロは、兄のミトさんに電話でそう告げた。 ミトさんからのアドバイスは、 一、やりのこしたことをやる。 二、杉森くんを殺さなきゃいけない理由をまとめておく。だった。 貯金箱を壊して漫画をごっそり買い…
エッセイストになりたいわけでは無いのですが読んでみました。 『「エッセイストという生き方」とは、なにかになるための生き方ではなく、自分はどんな人間になりたいのかを考える生き方です。』 『書いてみるもののなかなか最後まで完成させられない人。こ…
今度は書店で『本の福袋』を買いました。 中身が見えない袋に入っていて、もちろんタイトルや著者名は無く、文庫の帯に書かれた文言が袋の外に貼られていました。 その中に「奥の細道」とだけ貼られたものがありました。松尾芭蕉の奥の細道がそのまま入って…
先日の読書会で知り合った方が生駒市のビブリオバトルの観覧に行くと話されていました。ゲストが作家の凪良ゆうとのこと。 凪良ゆう読んだことないなぁ。でも、興味はある。 私にとって小説を読むのは気力や体力が必要。それは没頭しすぎて途中でやめること…
最近図書館で中身を見せない『本の福袋』を貸し出ししていることがありますね。 今回参加した読書会は、そのキャンペーンの本を中心に1冊選ぶとのことで、3冊ほどの本がテーマだけ書かれて包まれています。 私が選んだのは『月』と書かれた包み。借りて帰っ…
先日、久しぶりに読書会に参加しました。 書店員時代は、書店員や図書館員、自宅で文庫を開いている方たちと数年間毎月、課題やテーマを決めて読んだ感想や解釈を話したり、自分の好きな本を紹介したりという会をしていました。 今回、ラジオ体操のあと寄っ…
いまや年末のイベントとなったM‐1。 吉本興業内に作られた一人だけの新部署「漫才プロジェクト」の社員と、島田紳助の「賞金を1千万にする」という途方もないアイディアによって誕生したと言う。 大阪の地下芸人だった笑い飯は、そのM‐1に、2002年から9年連…
平等院鳳凰堂の美しさのヒミツや、納涼床、京都のお祭りやおばんざいや町家など、名所や文化、食べ物などイラストと写真を使って完全解剖した、読んで楽しい京都でした。 脳内BGM♪.加茂の流れに/かぐや姫
著者は清少納言との対談を創作し、敬語からだんだんタメグチになっていく。清少納言とは絶対に気が合う!と確信したそう。「最初に枕草子を通読した時に感じたのは、『これは、女性誌みたいだ!』ということ。」旅あり、ファッションあり、コラムあり、ゴシ…
この本は、100分で読み解いていくというものなので、面白いところを抜き出して、わかりやすく解説してくれています。 私が「そうだよなぁ」と思った箇所は、 『道を極めるには、 ・優先順位をつけよ ・恥を捨て人前に出よ ・真似でも行動せよ ・環境を整えよ…
ヨシタケシンスケが会いたかった、人気作家11名との対談集。リスペクトする絵本作家のアトリエを訪ねたり、芸術書のコレクションを披露しあったり。かこさとしさんが亡くなる一年前の対談や、鈴木のりたけさんとの断面図の話など、どの作家さんとの話も面白…
「サンデー毎日」に『これは、アレだな』というタイトルで連載しているコラムをまとめた本の第二弾。 まえがきに「世界中にバラバラに存在していて、なんの関係もない、と思われるものたちの身辺を調査し、そこに隠されている深い関係を発見する旅をつづけて…
「こないだ おじいちゃんが しんじゃった。」の一文で始まる絵本 「おじいちゃんのへやを みんなで そうじしていたら ベッドのしたから ノートが でてきた。」 そのあと「てんごくってきっと こんなところ」というページの、「おばあちゃんがいる」のところ…
今回学んでいる放送大学「日本文学における古典と近代」。 『徒然草』も『枕草子』も初めから有名だったわけではないらしい。その存在が長い間人々の目を惹かなかったとのこと。 連歌師たちが古典和歌や古典物語を活用しようとしたことが、新しい古典の発見…
ブログ開設 定年退職 スマホデビュー 四国八十八ヶ所お遍路結願&高野山満願 四国別格二十霊場お遍路開始 初 なんばグランド花月&祇園花月 三度の京都(京都国立博物館&龍谷ミュージアム・京都女子大学公開講座&西本願寺・京都国際マンガミュージアム&祇園花…
お寺で写経をしてる時、後ろの席の方が「このあと近くの公園の移動図書館に行く」と話されていたので、私も行ってみました。 以前、家の近所の公園にも移動図書館が来ていて母とよく一緒に行ってました。 仕事を辞めてからは本館へ行けるようになったので、…
今年3度目の京都。今回の京都遠征のお供の本。 祇園界隈に行くのは中学校の修学旅行以来ではなかろうか?年齢を重ねてからじわじわと京都に魅せられている私。 京都は大学が多く若者の街のイメージですが、その良さがわかるのは大人になってからなのかも知れ…
ヨシタケシンスケの絵本。いやぁ、ヨシタケシンスケすごいわ。面白くてふかい。 姉のメメン、弟のモリの3つのものがたり。 ラテン語の『メメント・モリ(死を忘れるな)』がベースにあると思われる。 最後のページに4人が写った家族写真らしき絵がある。 途中…
編集者でコラムニストの天野祐吉が「隠居大学」というのを勝手につくって、毎月一人会いたい人を招き公開対談するために始めたイベント。 今回の対談は、横尾忠則「猫の自由に学ぼう」、外山滋比古「ゆっくり急げ」、赤瀬川原平「いい加減にしなさい」、谷川…
雑誌『暮しの手帖』の、「暮らし」がテーマの随筆作品をまとめたシリーズ。 第2集「忘れないでおくこと」は、日々の気付きにまつわる67のお話。 「暮しの手帖」は昔から好きな雑誌で、連載がまとめられた本「すてきなあなたに」や「エプロンメモ」愛読してま…
ラジオ体操の後、ロビーで新聞読んだり売店でコーヒー買ったりしてる公共施設には、いろんな団体の事務所などが入っています。 その中にNPOとか女性参画とかの自由に利用できる図書室があるとのことで行ってみました。 おー、けっこう充実してますやん。1冊…