みいな通信again  定年退職〜本と音楽と時々オトン

定年退職後再就職せず、父の面倒見ながら好きなことする日々の記録。

「更級日記」と「源氏物語」

放送大学の講座、前回の『紀行文学』、前々回の『日記』で取り上げられていた「更級日記」。 作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が、10代の頃から50代までを書き綴った回想録。少女時代には『源氏物語』を読み耽っていたとのこと。 私は以前から…

「イラストでひもとく仏像のフシギ」田中ひろみ 小学館

以前買った「四国遍路別格二十霊場」の著者の新刊です。 仏像の知れば知るほどフシギないろいろ。 四国のお寺のガチャガチャで手に入れた「龍燈鬼」は「邪鬼」。 踏まれてばかりの邪鬼でも興福寺の天燈鬼・龍燈鬼は立ち上がっている。 龍燈鬼は燈籠を頭にの…

夜間大学に忍び込んでも

書店に採用された頃、地元には夜間の大学があった。人事の人に相談したが、授業の時間に間に合うためにはパートタイマーにならないと無理だと言われ、せっかく正社員で採用されたのにもったいないと言われた。 次の年、公務員になった後輩が夜間大学に入学し…

書店で働くようになったきっかけ

中学生の頃は、どうせ自分なんか高校を卒業したら父の知り合いのところで事務員にでもなるんだろうなぁ、ぐらいの将来しか考えていなかった。 高校に入り、図書館司書という職業を知り、大学って所は自分の好きなことを勉強できるらしいぞということも知り、…

「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子 河出書房新社

桃子は『満二十四のときに故郷を離れてかれこれ五十年』とあるので、74歳か。住み込みの店員をし、夫周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。ひとりきりになった今その生活の中で、脳内で他者や過去の自分と会話をするようになる。 『日常会…

「老いを愛づる」中村桂子 中央公論新社

著者は1936年生まれ。父と同い年です。 「生命体の本質を知るには生物の履歴が必要」と考え、生命誌研究館を設立された方とのこと。 まえがきに『私の場合、生きているってどういうことだろうという問いに正面から向き合い、しかもそれを小さな生きものたち…

「行きつ戻りつ死ぬまで思案中」垣谷美雨 双葉社

著者は1959年生まれ。世代が近い人のエッセイはうんうんと頷くことや身につまされることが多い。 あとがきの『どうやら私の人生というのは壮大な暇つぶしであって、暇をつぶせないと困ったことになるらしい。』と。 ああ、私が常日頃思っていることだよ〜。 …

NHKこころの時代 宗教・人生「歎異抄にであう 無宗教からの扉」

2022年にEテレで放送されていたらしいのですが、知らなくて。書店でテキストを見つけたので買ってみました。 第1回 「無宗教」から開く 「大きな物語」 第2回 念仏とはなにか 第3回 悪人とはだれか 第4回 他力をえらぶ 第5回 不条理を生き抜くために 第6回 …

「台南」本を読んでみた

続け様に台南関係の本を読んでみました。 「LOVE台南」のところどころに「大台南見聞録」のヤマサキタツヤさんの名前が出てくるの。 「好き」なものが同じな人たちって、いつのまにか繋がるんですね。 ☆「LOVE台南 台湾の京都で食べ遊び」佐々木千絵 祥伝社 …

「ヤマサキ兄妹的 大台南見聞録」

イラストレーターの兄と台南案内人の妹による、台南案内。 出版社の紹介文には 『台南ブームの火付け役ヤマサキ兄妹 さらに大きな台南へ 台南は中心部だけにあらず! 約4年かけ台南のあちこちで見て聞いて食べつづけ、いろんな意味で大きくなった浪速の食い…

「ミライの源氏物語」

山崎ナオコーラ 淡交社 この本は「源氏物語」の、現代人ならではの読み方による考察です。 「今も昔も恋する心は同じなのね」とか言うほのぼのしたものではなく、倫理観や社会規範の違いなどから「今の時代やったらNGやん!」なところを掘り下げています。面…

「コチャレ! 小さいチャレンジで次の扉を開ける」

上大岡トメさんの本、好きです。読むと元気出る。 小さいチャレンジって大事。 それの積み重ねで、大きなチャレンジができているのかも。 ☆上大岡トメ 講談社☆ 脳内BGM♪日々平凡と暮らしてる/SPARKS GO GO

「生物はなぜ死ぬのか」

小林武彦 講談社現代新書 第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか 『なぜ、私たちは“死ななければ…

フライパンでパン作り、失敗の巻

フライパンで作るフォッカッチャは気に入って、その後2回焼きました。 今回はビニール袋でモミモミしてフライパンで焼く丸いパンに挑戦です。 「55分で焼きたてパン」沼津りえ 主婦の友社☆ ☆失敗したかも〜。お湯の温度間違えたかも〜。ドライイースト死んだ…

「無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記」

2021年に膵臓がんで亡くなられた作家の山本文緒さんの本です。 58歳で4ヶ月の余命宣告を受けてから夫とふたり、無人島に流されてしまったかのような日々の日記。 以前私がうつ病で休職していた時に「そして私は一人になった」(1997年KKベストセラーズ )、「…

「じじぃは蜜の味」

チューリップの財津和夫さんの本です。 私が初めて行ったコンサートはチューリップで、中学一年生のときでした。 そして、初めて自分のお小遣いで買ったレコードが、たしかチューリップのアルバム「TAKE OFF」だったはず(親にねだって買ってもらったシングル…

年を取るのは初めてなんで、やっぱりいろいろと不安なんだ

旅行に行く時のガイドのように、人生という旅のお供に本があるように思う。 小さな頃からずっと本に助けられ支えられてきたように思う。 小学校に実習に来た教生先生に本ばかり読んで現実逃避だと言われたことがあるけれど、現実逃避上等!そのおかげで生き…

「人生のやめどき しがらみを捨ててこれからを楽しむ」

1932年生まれの樋口恵子さんと、1948年生まれの上野千鶴子さんの対談集です。 人生の諸先輩方が「家族のやめどき」「人間関係のやめどき」「社会のおりどき」「自立のやめどき」「人生のやめどき」について語り合います。 樋口恵子さんが『もともと料理は家…

「ネコのヒゲは脳である 解剖学講義」

最近、養老孟司づいてます。 元の本は1985年「中枢は抹消の奴隷 ー 解剖学講義」朝日出版社 レクチュア・ブックスシリーズの一冊として刊行されたものだそうで、2004年に改題し新装版として出たとのことで、すでに「バカの壁」という言葉が使われています。 …

「JK、インドで常識ぶっ壊される」

この本は、あと少しで『JK』になれる中3の夏、親から転勤で海外に引っ越すと聞かされ、そこがインドだと告げられ、インドへ行き、インドライフにビビり散らかし、インドグルメの沼に落ち、カオスを泳ぎ、スラムに行き、そしてインドを去るまでの3年間の物…

「あさってより先は、見ない」

『はじめに』に『わたしのなかにだって「心配」のタネは蒔かれ、それが育とうという瞬間瞬間はあります。が、まだ起きていないそんな事ごとに気をとられている暇があったら、毎日をおもしろがって生きようと思い直すのです。困ることが起きたら、そのとき困…

三十二式太極剣

てへ。また軽い気持ちで「出ます!」って言ってしまいました。 今度は10月中旬にある太極剣の演武会です。 32の動きの順番も覚え切れてないのに…。教室で一番ヘタなのに…。 締め切りある方ががんばれるし、真面目に覚える気にもなるとはいえ。 自分を追い込…

読みたい本がありすぎる!

先日お墓参りに行った時お寺の掲示板に三木清の言葉が書かれていたのを、寝る前に思い出し青空文庫を開いてみました。 青空文庫とは、著作権が切れた作品などテキストをインターネット上に無料公開している電子図書館です。 私にとっては若い頃背伸びして買…

「バカの壁」

再び、養老孟司の本です。「バカの壁」。初版は2003年。有名だけど、ちゃんと読んでなかったので。 学問は『わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。わかる人でも、あるところまで進むと、わからなくなります。』『学問が最終的に突き当たる壁は…

「ものがわかるということ」

まえがきに『人生の意味なんか「わからない」ほうがいいので、わからないと気がすまないというのは、気がすまないだけのことで、それなら気を散らせばいい』とあります。 患者を診たくなくて解剖学を選んだら、元日でも献体のご遺体引き取りに行くことになっ…

「増えるものたちの進化生物学」

著者は「予想もつかない未来を切り拓く研究」を東大大学院で進めている教授。『生命と非生命をわけるもの、それは「増える」ということ。遺伝し進化させ繁栄をもたらすが、人間によろこびを与えるとともに不安や迷いを植え付ける。「なんで生きているのだろ…

差し歯が折れた!!

子どもの頃はかなり馬鹿だったので歯の大切さを認識しておらず、歯磨きもおろそかだったし虫歯ができてもマメに歯医者に行くことなどしていませんでした。 奥歯を抜いたあとほったらかしにしていたら、歯が少しずつ動いていって前歯に隙間ができてしまいまし…

キャンプ道具で暮らしたい

昔から、キャンプ道具で暮らすという野望をいだいてます。 身軽でどこででも生活できる人間になりたいと。 現実はなかなかそうはいきませんが。 脳内BGM♪キャンプだホイ!/マイク真木

1日のリセット

晩御飯の後、食器やお鍋を洗って水切りカゴで乾燥させておき、朝起きたらまず食器棚などそれぞれの定位置にしまい、台所をリセットします。 部屋の中も夜寝る前にざっと片付けておきます。 仕事から帰って来た時に台所や家の中がすっきりしていないと疲れた…

「夢をかなえるゾウ」

家の片付けをしていたら、昔書いたメモが出てきました。おそらくうつ病で休職してた頃のドラマ「夢をかなえるゾウ(水川あさみ・古田新太出演)」に出てきた言葉。自分を元気付けたかったり、なんか人生変えようとしてたのでしょう。 すべてを実行したわけでは…