2021年に膵臓がんで亡くなられた作家の山本文緒さんの本です。
58歳で4ヶ月の余命宣告を受けてから夫とふたり、無人島に流されてしまったかのような日々の日記。
以前私がうつ病で休職していた時に「そして私は一人になった」(1997年KKベストセラーズ )、「結婚願望」(2000年三笠書房)、「再婚生活」(2007年) 角川書店(のちに『再婚生活 私のうつ闘病日記』と改題)を読んでとても支えられました。
「再婚生活」の中では旦那さんのことがニックネームの「王子」と表記されていますが、「無人島のふたり」では「夫」と書かれています。ただ最後の日の日記にだけ「王子」と書かれていました。それを読み終えた時、いつのまにか涙が出ていてびっくりしました。
そんなにたくさんの作品を読んでいたわけではないのですが、気になる作家でした。
☆山本文緒 新潮社☆
脳内BGM♪This Song/黒沢健一