最近図書館で中身を見せない『本の福袋』を貸し出ししていることがありますね。
今回参加した読書会は、そのキャンペーンの本を中心に1冊選ぶとのことで、3冊ほどの本がテーマだけ書かれて包まれています。
私が選んだのは『月』と書かれた包み。借りて帰って開けてみると入っていたのは、
「星月夜」李琴峰 集英社
「月の満ち欠け」を見た時「うぉ!」と声が出ました。佐藤正午ファンなのに全然予測してませんでした。
新刊で出た2017年に買って読んでいるのに、今また読みたい気持ちが抑えられず、速攻読んでしまいました。
『月のように。いちど欠けた月がもういちど満ちるように。』
三人の男と、瑠璃と名付けられた、或いは名付けられる筈だった娘。
生まれ変わりがテーマで、時間軸が複雑で、注意深く読み進める必要があるけれど、長い物語なのに文章が上手いのでどんどん引き込まれてしまう。
ああ、幸せな時間だった。
他の本も読んだけれど、読書会にはこれで挑もうと思いました。
☆今回貸し出されたのはペーパーバックス版。単行本には無い解説が付いています。伊坂幸太郎の解説(というか、解説を断った経緯が書かれている!)が読めて良かったです。