みいな通信again  定年退職〜本と音楽と時々オトン

定年退職後再就職せず、父の面倒見ながら好きなことする日々の記録。

「月の満ち欠け」佐藤正午 岩波書店

最近図書館で中身を見せない『本の福袋』を貸し出ししていることがありますね。

今回参加した読書会は、そのキャンペーンの本を中心に1冊選ぶとのことで、3冊ほどの本がテーマだけ書かれて包まれています。

私が選んだのは『月』と書かれた包み。借りて帰って開けてみると入っていたのは、

  「月の満ち欠け」佐藤正午 岩波書店

  「星月夜」李琴峰 集英社

  「パパ、お月さまとって!」エリック・カール 偕成社

「月の満ち欠け」を見た時「うぉ!」と声が出ました。佐藤正午ファンなのに全然予測してませんでした。

新刊で出た2017年に買って読んでいるのに、今また読みたい気持ちが抑えられず、速攻読んでしまいました。

   『月のように。いちど欠けた月がもういちど満ちるように。』

   三人の男と、瑠璃と名付けられた、或いは名付けられる筈だった娘。

生まれ変わりがテーマで、時間軸が複雑で、注意深く読み進める必要があるけれど、長い物語なのに文章が上手いのでどんどん引き込まれてしまう。

ああ、幸せな時間だった。

他の本も読んだけれど、読書会にはこれで挑もうと思いました。

 

f:id:miinatuusin:20240313133325j:image☆今回貸し出されたのはペーパーバックス版。単行本には無い解説が付いています。伊坂幸太郎の解説(というか、解説を断った経緯が書かれている!)が読めて良かったです。

 

脳内BGM♪Remember Love/ジョン・レノン, オノ・ヨーコ